~ セラピー事情から見えてくる 愛 とは・・・ ~
“恋 愛” と “結 婚” は 違うの?!
セラピーでのご相談事 Best3 に入るのが、“ 恋愛 や 結婚 ” の問題。
その度に、恋愛や結婚って何だろうね? と、クライアントさんと一緒に考えてきました。
一般論やジェンダー、それぞれのカップルのそれぞれの結婚観があっていいと思います。
ここでは少し視点を変えて、スピリチュアルの観点から観たものを、ご紹介したいと思います。
スピリチュアルの観点から観ると、
恋愛 は “感性” を磨くためのレッスン
結婚 は “忍耐” を学ぶためのレッスン であると、言われています。
“恋愛” を色にたとえると、情熱の赤 や 恋心のあわ~いピンク でしょうか?
恋をすると、いつも好きな人のことが気になって、ちょっとしたことで、嬉しくも悲しくもなったり・・・。
好きな人に少しでも近づきたくて、自分を一生懸命に磨こうと努力したり・・・。
天にも昇る嬉しさ、振り向いてもらえない寂しさ、様々な感情・喜怒哀楽を味わい、そのアップ・ダウンの中で
感性を磨き、人を愛するということを学び、傷つくことでまた、魂を磨いていく・・・
と、いうのが “恋愛” の主な目的のようです。
“結婚” を色にたとえると、忍耐・苦々しさ・ゆっくりとした成長など、オリーブの木に象徴される
オリーブグリーン という色が浮かんできます。
オリーブの木は、岩がゴツゴツしたような土地であっても、根が傷つかないようにゆっくりとしたペースで
岩と岩の間を縫うようにして根付き、力強く成長し、やがて花を咲かせ実を結びます。
渋いイメージのオリーブグリーンてすが、平和や希望のシンボルでもあり、今までのような “差別化” ではなく、 お互いを活かし合い、分かち合いながら、自分らしさを発揮する “ 個性化” の色。
将に、これからの時代の 新しいハートの色 です。
“結婚” は、オリーブの木が如く、育ちも考え方も違う二人が共に暮らし、日々の生活の中で、お互いに譲り合ったり許しあったり、苦しみも悲しみも受け入れ合って、人生を積み重ねていく・・・。
自分という“個”をそぎ落とし溶かしながら、地道な忍耐のプロセスを経て、お互いが変容し成長し、お互いを混ぜ合わせた新しい色、家庭を作っていく、これが“結婚” の主な目的のようです。
“感性を磨く” という観点から観ると、恋してルンルンよりも、ロミオとジュリエットが如く、なんらかの障害があったり、思うように進展しない愛の方が、喜びも切なさも、悲しさも寂しさも、その思い通りにいかない苦しさの中で、尚も人を愛し、愛を学ぶことで、全身の感性と魂は、より深く磨かれていくことでしょう。
結婚を目指すなら、日々の何気ないことから、ほのぼのとした幸せを感じ取る感性やじっくりと腰を据えて人生と向き合っていく “忍耐強さ” を育んでいく心構えが必要となってきます。
恋愛から結婚に進むことは自然な流れですが、良い時も悪い時も受け入れ、地道に築き上げていく、という結婚の本来の目的を見失い、目先の幸せに一喜一憂し、理想ばかりが先行すると、こんなはずではなかった・・・と、失望だけが大きくなってしまいます。
“恋愛・結婚の目的や意義とは?” と、今一度、考えてみることは、大切なことのように思います。
** 聖なる愛 とは? **
“聖なる愛” は、“大好き!”という純水な気持ちは勿論のこと、お互いの魂の成長の為に、わざわざ
“神様が与えたもうた愛”と、いう意味でもあります。
お互いの学びのため、という観点に立てば、自分とまったく正反対の性格の人をパートナーに選んだり、
婚家が家風の全く違った家だったりすることも神様の粋な計らい?で、自分にないものを学ぶ為に、神様が
引き合わせて下さった最高のパートナーということになります。
相性が合わないから、別れるのか、合わないからこそ、活かし合い、譲り合いを学ぶのか、どちらにしても
そこから何かを学ぶことが、大切なのでしょう。
学びはクリアしない限り、同じ課題と問題が、何回でも、しかも威力を増して、再びやってくるものです。
** 聖なる結婚・内なる結婚 とは? **
結婚というと、家庭を築き子供を育て・・・と一般的には考えますが、その他にも、誰の心の中にもある、 “男性性” と “女性性” という、両性を統合する 『 内なる結婚 』 という、もう一つの大きな意味と重要なテーマがあります。
男性性と女性性は、“心って何?”と、一生問いかけ続けたユングが、夢の分析から見出したもので
神話や民話、おとぎ話などの中に、父性や母性としても数多く見られます。
“男性性” は、知性・行動力・論理・合理性・独立・上下関係・けじめ・切断・人工的など。
“女性性” は、産む・育てる・慈しむ・感情・直感・受容・受身・与える・自然的 などが挙げられます。
一般的に、男性であれば男性性、女性であれば女性性が活発である、という傾向がみられますが、この二つの相異なる要素を一人の人間の中で、上手くバランスをとり、融合すると、ブル-とピンクを混ぜ合わすと、“至高のバイオレット”が生まれるように、男性性、女性性の枠を超えた、まったく新しい “ 創造性 と 可能性 ”という “ これからの新しい人類が目指すもの ” が生まれてきます。
それは、きれいな青い空に、大きな翼を思いっきり広げ、心地よい上昇気流に乗って、大空を縦横無尽に飛ぶ一羽の鳥のような・・・。
全ての理解を超えた平和、宇宙の癒し、空の境地が、自分の内側の世界に拡がる瞬間・・・。
自分の限界・全ての限界を超えた、恐れのない、自由で無限に上昇し続けるワクワクした可能性・・・。
このような対極の統合は、宗教上においても、至高の境地・陰陽、中庸、十字架、呼吸などとして見られます。
お参りをする時に手を合わせたりしますが、人間の体の右手・男性性と左手・女性性、この2つを統合して、自然と両の掌を合わせて拝む、という形になったのかもしれません。
普段何気なく書いているハートのマークも、実に、興味深い形です。
2つの○を削ぎ落とし溶かし合うことでできるこのハートの形は、男女性、対極にあるものを統合することによって、変容が齎され、新たなものが生み出される “ 錬金術 ”とも見て取れます。
広義な意味では、楽器と奏者、ワインとチーズのベストな組み合わせ・マリアージュ、お笑いのコンビや
仕事上のパートナーと、異なる2つのものが融合、カップリングすることによって生み出される新しい何かは、
“ 聖なる結婚が齎した創造 ” と、言えるかもしれません。
時間と空間の拘束を超え、無意識の世界に還り、無意識の領域が活性化してくると
“ シンクロニシティー・共時性 という偶然の意味のある一致 ” が、起こりやすくなってきます。
この広い地球で、ほんのひと時でも出会い、出会ったことによって
新しい何かが生まれてくるとしたら・・・ そんなロマンティックな出会いは、
聖なる何かが、何かを創造するために、出会わせたのかもしれません。
その新しい創造が、できれば、美しく、豊かで、実りあるものであって欲しい・・・と、聖なる何かは、秘かに思っているのではないでしょうか?
恋愛の対象として、自分の中に抱いている理想のアニマ(女性像)・アニムス(男性像)は、無意識の内に相手に投影されるものです。
相手に投影している、この理想のアニマ(女性像)・アニムス(男性像)は、やがて仮面を脱ぐ時がきます。
投影が崩れ現実が見え始めた時、現実を直視し、ありのままを受け入れていけるかどうか、が問われてきます。
投影が起こることは自然な心の動きで、怖がるよりはむしろ、現実を把握する “客観性” と 現実と折り合いをつけていく “心の柔らかさ”が、人生を豊かに育んでくれます。
恋愛や結婚、人間関係を考える時、相手に非を求めるのは簡単です。
が、自分の中の “男性性 と 女性性”、偶然の意味のある一致が齎した 何かしらの“ 聖なる力 ” を
改めて見つめ直す、スピリチュアルな視点を拡げることは、内側の豊かさに向かわせてくれるように思います。
ひよこ ё :“ ねぇ~ママーぁ。 結婚って、つらいの? ”
ままどり Ё :“ そーねぇ。。。 そうかもね・・・ぇ。 でも、なんで???”
ひよこ ё :“ だって、パパが つらい っていってたよぉぉぉ。。。”
ままどり Ё :“ そーなんだ。 ハハハハハぁぁぁ。 \(^^)/”
思い通りに行かないことの中にこそ、学ばなければならない “人生のレッスン” が あるようです。
トップページへ戻る